掲載日:2017年06月28日

「インタラクティブ・ティーチング」反転授業型ワークショップ第1回「90分授業のデザイン」

  1. イベント開催報告
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タグ FDインタラクティブ・ティーチングポスドク大学院生教員新任教員

さる6月17日(土)、「インタラクティブ・ティーチング」反転授業型ワークショップ 第1回「90分授業のデザイン」を開催いたしました。この新企画の開催概要と、次回の予告について簡略ながらご報告します。

1.今回のテーマ・目的・目標
今回のテーマは、「90分授業のデザイン」でした。「学習者の学びが深まるような授業をデザインすることができるようになる」という目的のもと、より具体的には、①クラスデザインの意義やTipsを説明できるようになる(後述する事前課題に対応)、②クラスデザインシート(本講座で紹介している授業設計のフォーマット)を用いて授業を改善できるようになる(当日の内容に対応)といった到達目標を定めました。

2.ワークショップの概要
反転授業型の本ワークショップでは事前課題が設けられていました。また、メタ振り返り会と題して、このワークショップ自体のデザインを振り返る機会を作りました。

(1)事前学習
動画「インタラクティブ・ティーチング」および書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年)の該当章(week4、4章)を視聴・読了してくることが参加者全員に課されました。また、希望者は、自分の授業のクラスデザインシートを作成・提出することができました。

(2)当日(15時~17時15分)
事前課題の内容をペアワーク等を通して復習した後、サンプルとして配布されたクラスデザインシートの優れている点と改善点とを指摘するグループワーク(ポスターツアー)を行ないました。事前課題とその復習で得た知識を実践できるようになることに、その狙いがありました。

(3)メタ振り返り会(17時40分~18時50分)
事前学習と当日のデザインについて、企画者側の設計意図、参加者側の感想を、時系列に沿って相互に話し合いました。この過程を通して、企画者側の工夫が功を奏した点、まだまだ改善が必要な点、その具体的な改善策がみえてきました。

3.参加者の反応
今回の主対象は、若手大学教員、PD・院生でしたが、様々な大学等から、計21名の方々にご参加いただくことができました。満足度について5段階評価で尋ねたアンケートでは、71%の方が最高評価の「大変満足」、29%の方が次点の「満足」と回答されました。新企画の船出として一定の評価をいただけたものと安堵すると同時に、更なる高評価を目指して、メタ振り返り会やアンケートで挙がった改善点を次回の企画・運営に活かしていく所存です。

4.次回予告
その次回は、9月に、同じく「90分授業のデザイン」をテーマとして開催を予定しております。詳細が決まり次第、お知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。

中村長史
(「インタラクティブ・ティーチング」担当・特任研究員、本ワークショップ・ファシリテーター)