掲載日:2019年04月19日

「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー2019(全6回)

  1. 申込要
日程 2019年05月26日 〜 2020年03月01日
エリア 本郷
場所
対象者 学部生 / 学院生 / 教員 / ポスドク
主催 日本教育研究イノベーションセンター,東京大学大学総合教育研究センター
タグ FDインタラクティブ・ティーチングポスドク大学院生学部生教員

日本教育研究イノベーションセンターと東京大学大学総合教育研究センターでは、標題の講座を以下のとおり開催いたします。

「インタラクティブ・ティーチング」とは2014年11月から2016年8月までgaccoにて4期にわたり開講されていたオンライン講座です。本講座の動画は編集し直され、東京大学FDのウェブサイト、国立研究開発法人 科学技術振興機構のJREC-IN PortalおよびFisdom上で公開されております。また、動画の構成を再現しつつこれに加筆した書籍『インタラクティブ・ティーチング』を2017年2月に刊行しております。

2017年度より、これらの動画と書籍を利用したブレンド学習型の対面講座を開催してまいりましたが、2019年度からはより体系化された連続講座として、年間スケジュールをご提示することにいたしました。是非、ご参加・周りの方へのお声掛けをよろしくお願いいたします。詳細については、下記をご覧ください。

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「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー2019
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1.年間スケジュール
2019-1 「学びを促すアクティブ・ラーニング」
5月26日(日)10時~17時、6月16日(日)14時~17時

2019-2 「学びを促す授業設計(授業案づくり)」
6月2日(日)10時~17時、6月30日(日)14時~17時

2019-3 「学びを促す授業(模擬授業クリニック)」
8月3日(土)13時~18時、8月4日(日)10時~17時

2019-4 「学びを促す評価(ルーブリックづくり)」
10月27日(日)10時~17時、2月15日(土)14時~17時

2019-5 「学びを促すコースデザイン(シラバスづくり)」
12月15日(日)10時~17時

2019-6 「学びを促す授業(模擬授業クリニック)」
2月29日(土)13時~18時、3月1日(日)10時~17時

*各回の詳細につきましては、下記の8. をご覧ください。
*2019-5を除いて1回あたり2日間のプログラムとなりますので、原則として両日ともご参加ください。
*2019-3と2019-6は同じ内容です。
*2019-3と2019-6では、模擬授業を実施していただく実施者(定員6名)と、参観してフィードバックをしていただく参観者とを分けて募集いたします。
*現在「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー修了証(仮)を日本教育研究イノベーションセンターと東京大学大学総合教育研究センターより発行する準備を進めております。修了要件には、アカデミーの受講が含まれる予定です。

2.開催場所
東京大学 本郷キャンパス
(教室については追ってお知らせいたします)

3.対象
高等教育機関教職員、大学院生、PD、初等中等教育機関教職員等

*2019-3と2019-6(模擬授業クリニック)において模擬授業実施者として参加されるには、アカデミー当日までにgacco, Fisdomの「インタラクティブ・ティーチング」の修了証もしくはJREC-INの「インタラクティブ・ティーチング」の修了通知、東大FFPの履修証のいずれかを得ることが要件となります。現在お持ちでない方は、Fisdom(https://www.fisdom.org/F00000086/)に登録して学習し、修了証を得ることが可能です。

4.参加費
全5・6回お申し込みの方:40,000円
各回ごとのお申し込みの方:1回あたり10,000円
大学院生・日本学術振興会特別研究員PDの方(ご職業をお持ちの方を除く):無料

*参加費のお支払い方法につきましては、参加確定をお知らせするメールのなかでご案内申し上げます。
*自然災害等で開催が不可能となった場合を除き、返金のご対応ができかねますこと、あらかじめご了承いただければ幸いです。
*大学院生や日本学術振興会特別研究員PDの方には、身分を証明するものをご提示いただく場合がございます。

5.講師
栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター准教授)
吉田塁(東京大学 大学総合教育研究センター特任講師)
関戸大(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員/仙台高専 准教授)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員)

6.お申し込み
以下の申込フォームよりお申込ください。先着順で受け付けます。
https://forms.gle/HAmJEb52KVhZfQCP9
定員に達した後はフォームがオープンの状態でもキャンセル待ちとなることがあります。

7.お問合せ
interactivet<at>tree.ep.u-tokyo.ac.jpまでお問い合わせください。 <at>を@に替えて、件名を「IT2019」として、ご送信いただければ幸いです。

8.各回の詳細
■ 2019-1 学びを促すアクティブ・ラーニング

(1)目的・目標
授業を設計・実施するにあたって、アクティブ・ラーニングをとりいれている/とりいれたいという方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。その際、「学びを促す」ことができるような設計と実施が必要です。
そこで、本講座では「学習者の学びを促すアクティブ・ラーニング(AL)の方法を授業にとりいれられる」を目的に掲げます。

到達目標は下記のとおりです。
①ALの意義を説明できる
②他者の授業におけるワークを改善する作業を通して、AL設計の際に注意すべき観点を説明できる
③学習者の学びを促すワークを設計できる

(2)テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)

(3)事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第1章「アクティブ・ラーニングの基礎」、第2章「アクティブ・ラーニングの技法」を読む
・ 動画week1「アクティブ・ラーニングについて知ろう」、week2「アクティブ・ラーニングの技法」を視聴する
(動画はhttps://www.utokyofd.com/mooc/contentsより無料で視聴できます。もしくはhttps://www.fisdom.org/F00000086/より登録の上、無料で視聴できます)
・ ALを採りいれたい授業の明確化

(4)当日のプログラム(予定)
【5月26日(日)】
10:00~10:20 趣旨説明・事前学習の復習
10:20~12:00 ALの技法
*ALの技法についてテキストに掲載されていないものも含めて学びます。
(12:00~13:00 昼食休憩)
13:00~15:35 ワーク改善演習
*ALを用いたワークの「サンプル」をグループで改善するワークを通して、ALを用いる際の注意点について学びあいます。
15:45~16:55 ワーク作成演習
*自身の授業に採り入れるALを用いたワークを作成し、グループワークで改善策を提案し合います。

【6月16日(日)】
14:00~14:10 趣旨説明
14:10~16:40 実施報告・改善案検討
16:40~17:00 まとめ

■ 2019-2 学びを促す授業設計(模擬案づくり)

(1)目的・目標
みなさんは、ある日の90分や50分といった授業について「なぜ、この順番で説明をしたのか」、「なぜ、このワークを課したのか」と聞かれたら、すらすらと答えられるでしょうか。日々の忙しさのなか、つい何となく授業を進めてしまっていた場面に気づかされることもあるかもしれません。しかし、明確な目的と適切な手段を欠いた授業では、学習者の学びが深まる可能性を奪ってしまいかねません。
そこで、本講座では「学習者の学びが深まるような授業をデザインすることができるようになる」を目的に掲げます。

到達目標は下記のとおりです。
①クラスデザインの意義を説明できる
②クラスデザインシート(本講座で紹介している授業設計のフォーマット)を用いて授業を改善できる
③クラスデザインシートを用いて自身の授業をデザインすることができる
といった到達目標を定めております。

(2)テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)

(3)事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第4章「90分授業のデザイン」を読む
・動画week4「90分のクラスをデザインしよう」を視聴する
(動画はhttps://www.utokyofd.com/mooc/contentsより無料で視聴できます。もしくはhttps://www.fisdom.org/F00000086/より登録の上、無料で視聴できます)

(4)当日のプログラム(予定)
【6月2日(日)】
10:00~10:10 趣旨説明
10:10~10:30 事前学習の内容確認
10:30~12:30 クラスデザインシート改善演習
*クラスデザインシートの「サンプル」をグループで改善するワークを通して、よい授業の構成について学びあいます。
(昼食休憩)
13:30~16:30 クラスデザインシート作成演習
*自身の授業のクラスデザインシートを作成し、グループワークで改善策を提案し合います。
16:30~17:00 まとめ

【6月30日(日)】
14:00~14:10 趣旨説明
14:10~16:40 実施報告・改善案検討
16:40~17:00 まとめ


■ 2019-3/2019-6 学びを促す授業(模擬授業クリニック)

(1)目的
クラスデザインやコースデザイン、評価、アクティブ・ラーニングの技法。これまでに学んできた知識やスキルを実践に活かし、他者からの多角的なフィードバックを得るには、模擬授業とその検討を行なうことが有効です。
そこで、本講座では「模擬授業クリニック」と題し、「学習者の学びを促す授業を実施できる」ことを目的に掲げます。

到達目標は下記のとおりです。
①「学習の科学」(モチベーションなど)について理解し授業設計に活用できる
②他者の模擬授業を改善する作業を通して、授業実施の際に注意すべき観点を説明できる
③自身の模擬授業を改善する作業を通して、よりよい実践に活かせる
*③は模擬授業実施者のみ

(2)テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)

(3)事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第3章「学習の科学」を読む
・ 動画week3「学習の科学」を視聴する
(動画はhttps://www.utokyofd.com/mooc/contentsより無料で視聴できます。もしくはhttps://www.fisdom.org/F00000086/より登録の上、無料で視聴できます)

(4)当日のプログラム(予定)
【8月3日(土)/2月29日(土)】
13:00~13:10 趣旨説明・自己紹介
13:10~13:35 模擬授業に関する説明
13:35~16:35 模擬授業の実施・検討(1回目)
*2グループに分かれて実施します
*1人10分間の模擬授業実施と約30分間の検討を3人分繰り返します
16:35~17:35 改善方針をたてる(実施者)、参観者セッション(参観者)
17:35~18:00 まとめ

【8月4日(日)/3月3日(日)】
10:00~10:10 趣旨説明
10:10~12:20 模擬授業の実施・検討前半(2回目)
*1回目に得たフィードバックを踏まえて再度模擬授業を実施し、更なる改善のための検討を行ないます。
*全員同じ教室で実施します。
*1人10分間の模擬授業実施と約20分間の検討を繰り返します
(昼食休憩)
13:20~15:30 模擬授業の実施・検討後半(2回目)
15:40~16:30 改善方針に関するセッション
16:30~16:50 全体共有
16:50~17:00 まとめ

■ 2019-4 学びを促す評価(ルーブリックづくり)

(1)目的
みなさんは、学生や生徒の学習の評価において、どのようなことに気をつけていらっしゃるでしょうか。評価と聞くと、学生・生徒の側はどうしても身構えますし、先生の側も公平性が保たれているかが不安になる場面があると思います。また、多くの答案や提出物を確認するうえで、効率性が気になるときもあるかもしれません。これらももちろん重要ですが、本来、評価とは「学習者の学びを促す」ためになされるものだと考えられます。では、どうすれば、評価によって学びを促すことができるのでしょうか。
そこで、本講座では「学習者の学びを促すような評価をすることができる」を目的に掲げ、ルーブリックを中心にとりあげます。
到達目標は下記のとおりです。
①評価の意義を説明できる
②ルーブリックの改善を通して、評価の際に注意すべき観点を説明できる
③学習者の学びを促すルーブリックを作成する
④ルーブリックを自分の現場で用い、よりよい活用に向けて改善する

(2)テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)

(3)事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第6章「学びを促す評価」を読む
・動画week6「学びを促す評価」を視聴する
(動画はhttps://www.utokyofd.com/mooc/contentsより無料で視聴できます。もしくはhttps://www.fisdom.org/F00000086/より登録の上、無料で視聴できます)

(4)当日のプログラム(予定)
【10月27日(日)】
10:00~10:30 趣旨説明・事前学習の内容確認
10:30~12:30 ルーブリック改善演習
*ルーブリックの「サンプル」をグループで改善するワークを通して、よい授業の構成について学びあいます。
(昼食休憩)
13:30~16:30 ルーブリック作成演習
*自身の授業で用いるルーブリックを作成し、グループワークで改善策を提案し合います。
16:30~17:00 まとめ

【2月15日(土)】
14:00~14:10 趣旨説明
14:10~16:40 実施報告・改善案検討
16:40~17:00 まとめ

■ 2019-5 学びを促すコースデザイン(シラバスづくり)

(1)目的
シラバスの普及率はほぼ100%となっていますが、学生にとっては多くの場合授業選択の資料にとどまり、また、教員にとってもただ何となく項目を埋めるだけのものになりがちではないでしょうか。しかし、工夫次第では学習者の学びを促すことができ、教員の授業科目をデザインするツールとなります。
そこで、本講座では「シラバスを学習者の学びを促す授業をデザインするツールとしてとらえなおし、実際に作成できる」を目的に掲げます。

到達目標は下記のとおりです。
①授業のコースデザインとシラバスの意義を他人に説明できる(事前学習に対応)
②自分の授業のグラフィックシラバスを作成できる(午前に対応)
③持参したシラバスを学習者の学びを促すシラバスとして改善できる(午後に対応)

(2)テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)

(3)事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第5章「もっと使えるシラバスを書こう」購読による学習
・ 動画week5「もっと使えるシラバスを書こう」視聴による学習
(動画はhttps://www.utokyofd.com/mooc/contentsより無料で視聴できます。もしくはhttps://www.fisdom.org/F00000086/より登録の上、無料で視聴できます)
・ テキストシラバス案(1科目)を作成し持参する

(4)当日のプログラム(予定)
10:00~10:15 趣旨説明
10:15~10:30 事前学習の復習
10:30~12:30 グラフィックシラバス作成演習
(12:30~13:30 昼食休憩)
13:30~15:30 テキストシラバス改善演習
15:45~16:15 改善の反映
16:15~16:40 改善点の共有、質疑応答
16:40~17:00 まとめ

主催:日本教育研究イノベーションセンター、東京大学大学総合教育研究センター
協力:河合塾、KEIアドバンス
以上です。